MORTEX #2:Passion/想い
●COLOR'U(ColorJapan)がモールテックスと向き合ってきた8年
第1部では、モールテックスという素材そのものについてご紹介しました。第2部では、COLOR'U(運営:ColorJapan株式会社)がこの素材とどう向き合ってきたか、そして依頼するメリットについてお話しします。
●最初の1軒は焼肉屋さんだった
COLOR'Uを運営するColorJapanがモールテックスを扱い始めたのは2018年のこと。
まだ日本ではSNSで頻繁に見かける存在ではなく、感度の高い一部の人たちだけがその魅力に気づいていた、いわば「知る人ぞ知る」素材でした。
「これは何ですか?」と尋ねられることも多く、そのたびに、まだ多くの人が出会っていない素材の価値を伝える楽しさがありました。
最初にモールテックスを施工させていただいたのは、とある焼肉屋さん。内装一式をColorJapanからご提案し、壁だけでなくオレンジのテーブルなど、複数の色を組み合わせたお店でした。残念ながらそのお店は今はもうありませんが、機会があればぜひ紹介したいと思っています。
そこから8年。ColorJapanは、モールテックスがまだ一般的に知られていなかった頃から、その可能性に向き合い続けてきました。数多くの挑戦を重ね、成功だけでなく失敗も経験してきたからこそ、その知見が蓄積され、現在のCOLOR'Uの提案力につながっています。
●広がりを見せる、モールテックスへの関心
モールテックスというワード自体の認知は、この数年で一気に広がったように感じます。
ありがたいことに、日々多くの見積もりのご相談をいただくようになりました。住宅からお店まで、さまざまなご相談が届く状態です。素材への注目度がここまで高まったことは、8年前から扱ってきた身としては純粋におもしろいと感じています。
●メリットもデメリットも、正直にお伝えしたい理由
モールテックスは、質感や意匠性が魅力である一方、施工技術や経年後のお手入れなど、扱いの難しさが伴う素材でもあります。実際、業界内でも施工後のトラブルや失敗事例は少なくありません。
だからこそ私たちは積み重ねてきた経験をもとに、施工前に必ずサンプルをお見せし、メリットだけでなくデメリットもきちんとお伝えするようにしています。
ご提案の際に良い面だけを強調する方が、話は早く進むかもしれません。それでも必ず両方の側面をお伝えするのは、施工後に「こんなはずじゃなかった」と後悔してほしくないからです。
結果として、クレームがほとんどなく、リピートしてくださるお客様が多いのも、この誠実な提案を続けてきたからだと考えています。
●「それが味です」で片付けられがちな業界で
モールテックスの施工は、左官ならではの繊細な技術が求められます。仕上がりに現れるムラやコテ跡、わずかな凹凸は、素材の表情を生かすために意図して施されることも多く、一つひとつ異なる風合いとして楽しまれています。
一方で、すべてのムラや凹凸が意匠とは限りません。施工方法や下地処理、乾燥工程などが適切でない場合には、本来の美しさや耐久性を損なう施工不良につながることもあります。
業界では、それを「味です」の一言で片付けられてしまうことも少なくありません。お客様も専門知識がない分、そう言われると「そういうものなのか」と納得せざるを得ない場面が多いのが実情です。
ColorJapanには、他社で施工して失敗してしまった箇所の修正依頼がよく届きます。8年の実績と経験があるからこそ、「本当に味として楽しめる範囲」と「単純な施工不良」の違いを見極め、必要であれば修正のご提案もしています。この見極めができるかどうかが、依頼先を選ぶ上で大きな差になる部分だと考えています。
次の第3部では、施工そのものの流れと、COLOR'U(ColorJapan)ならではのこだわりについて詳しくお伝えします。

